本態性高血圧症とは何か?2

本態性高血圧症とは何か?2

ナトリウムである食塩を、ほぼ摂取することなく、また高アルドステロン症を認めるような、狩猟と採集を主とした生活手段にしている「ヤノマミ族(アマゾンの熱帯雨林からオリノコ川にかけて、広く居住している南米の原住民族の1部族)」の中では、基本的に高血圧が見られることはありません。しかし、食塩を自由に摂取可能な人間の場合、しばしば高血圧が認められることから、この食塩感受性については、古くから提唱されてきていました。現在の「高血圧ガイドライン(JSH2009)」においても、減塩は生活習慣の修正項目として記載されています。近年においては、食塩を体内に保持するために、その形質を獲得しているアフリカ系アメリカンや日本人の中では、食塩排泄能が特に低いことから、そうした指摘がされてきています。さらに、夜間に血圧の下がらないノン・ディパー型高血圧の人は、夜間でも食塩を排泄出来るように、腎臓の血流が促進された結果であるということが、名古屋市立大学の木村玄次郎チームの研究の中で、明らかになっています。