「仮面高血圧」とは何か?1

「仮面高血圧」とは何か?1

前項までに見てきたように、血管内において血液の有する圧力にあたる「血圧(通常は動脈の血圧のことになり、心臓の収縮期と拡張期の血圧)」は、耐えず変動しているため、1日の中でも計る時によって、その状態は大きく異なってきます。そうした理由から、たとえ計測する時間帯には正常値の基準を満たしている結果が出たとしても、その他のほとんどの時間帯においては、高血圧となっている場合も、多分に可能性があります。このことを、「仮面高血圧(かめんこうけつあつ)」と呼んでいます。仮面高血圧とは、診察室などで医師に測定して貰う血圧値は正常血圧であるのに対して、家庭や職場において、自分自身で測定した血圧値が高血圧となることを指します。診察室や病院という正規に病態を計る場所において、正常血圧とされてしまうことから、本当の高血圧が見えなくなっている、仮面を被っているという意味を有し、仮面高血圧なのです。これは、後述する、病院の診察室などにおいては、普段よりも高い血圧が計測される現象のことを指す「白衣高血圧(はくいこうけつあつ)」とは、正反対の症状になります。